何かビジネスを始める際には、「開店資金をどのように準備するか?」がはじめの問題になってくると思います。
また、プロジェクトを立ち上げたものの、クラファンがうまく行かずに、資金が集まらずに失敗する場合もあります。
今回は「クラウドファンディングとは」「クラファンの成功法とは」という点にフォーカスして解説していきます。
【参考文献】
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、【群衆=クラウド】と【資金調達=ファンディング】という二つの言葉を合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことです。
一般的に資金調達を行う際には、金融機関からの借入やベンチャーキャピタル、自己資産の使用、出資などが行われてきました。
しかしながらクラウドファンディングは、そのような資金調達とは違い、手軽に行うことが出来、SNSの普及と共に拡散力も活かすことで有効な資金調達方法となりました。
日本では2011年にスタートし、その年の3月にReadyforがリリースされ、そして同年の6月にはCAMPFIREがリリースされるなど、日本で本格的な展開がスタートしました。
ALL or Nothing 方式
目標金額に達成できなかった場合には、それまで集まった資金をもらえない方式で、金額を達成しないとお金を受け取ることが出来ません。
意外にも、ほとんどの場合はこちらALL or Nothing方式使用しています。
それはなぜか?
答えは単純です。「盛り上がるから」です。
目標を達成できないと受け取ることが出来ないという、イベント性を利用することも大きな鍵となります。
ALL in 方式
これは目標を達成できなくてもお金を受け取ることができる方式です。
意外にもこれを採用する方は少ない現状です。
そして、成功するためのポイントは、
- 理解度
- 丁寧さ
- 本気度
と言われており、クラファンはすればするほどうまくなるとも言われており、キングコング西野亮廣は30プロジェクトを展開し、集まる資金も右肩上がりに増えています。
調達の基本的な知識
どのようなプロジェクトで、どのように集めて、どのようなリターンがあるかはクラファンを行う上で最重要な部分になってきます。
目標金額の設定
「いくら集めるのか?」
初回のクラファンは非常に難しく、スモールステップで行うことが重要です。
500万円を集めるプロジェクトを行いたい場合には、まず50万円を集めるプロジェクトでクラファンを行い、プレテストを行うと良いでしょう。
大きなイベントを行いたいなら、まずは会場を抑えるためのクラファンや小規模なものから行うなどのプレテストを行いましょう。
タイトル
これは読む人に簡潔に伝える要素が必須となります。
どのような未来像になるかを明確に記すことが重要です。
リターン
これは、支援者にどのような見返りがあるかで、支援者にとっては重要なポイントになります。
コストについても考えないといけませんし、特別感を味わえるものにするなどのアイデアも重要になります。
手紙やsnsサービス、ダウンロードサービスなど、郵送費を抑えるものなどが人気のリターンになっています。
個人により、出せる金額や気持ちの乗り方にギャップがあるために様々なリターンを考える必要があります。
概要説明
これはどのようなプロジェクトかを説明することで、あまり長々となり過ぎずに【理由】【内容】【未来】を明確に簡潔に記すことが重要です。
画像や動画
本でもそうですが、文章のみであると読む人に疲労感を与える場合もあります。
概要欄にも画像や動画があると分かりやすく伝えることが出来ます。
動画ありでは成功率は50%と言われており、動画なしでは成功率は30%と言われています。
PR戦略
「クラファン始めました‼︎」「クラファンやってますよ」とPRすることも重要で、SNSを絡めたり、友人と協力するなど、拡散に力を入れましょう。
PRでの大きなポイントは、①始めたタイミング、②資金調達に成功した時、③事業の成功後、であり、大きく取り上げられるタイミングでもあります。
成功の鉄則
募集期間
ベストは1ヶ月以内と言われており、最長で2ヶ月以内と言われています。
大きなポイントは、①開始直後と②終わる直前が盛り上がるタイミングです。そのためコンパクトな日程であることで盛り上がりを維持したまま取り組むことが出来ます。
少額と超高額のリターン
すべて同じ金額や近い金額のリターンではなかなかうまくいきません。
少額で支援したい人もいれば、高額で支援したい人もいます。様々な個人に適応することが重要です。
少額リターンには、検討と参加という意味合いがあり、超高額リターンには個人の最大を引き出すことと特別感を与えるという意味合いがあります。
スタートで20%を超える
クラファンのプラットフォームでは、パーセンテージが表示されており確認もしやすいですが、初速で20%を超えなければ、クラファンの成功率は大幅に下がります。
逆に初速で20%を超えたクラファンは83%が成功しています。
そのためには事前告知が重要になります‼︎
60%からのダメ押し
クラファンでは、60%以降にはもう一度盛り上がるタイミングがあります。それは終了間際です。
発起者だけでなく、それまでの支援者も盛り上がりを見せて、再購入を行うことも増えていきます。
60%を超えたクラファンは、失敗率は6%のみとなっており一つのボーダーラインとなります。
まとめ
あのクラファンで有名な西野亮廣はこれまで30プロジェクトを立ち上げていますが、2013年に募集期間二週間で「NYの原画展」というクラファンを行い、目標が150万に対して531万円集まります。
これはプレテストの意味合いもあるものの大成功を収めています。
リターンの内訳は少額リターンが
500円の支援 79人
3000円の支援 292人
高額リターンが
8000円の支援 100人
1万円の支援 30人
1万5000円の支援 30人
超高額リターンが
3万円の支援 47人
10万円の支援 4人
30万円の支援 3人
となっています。
超高額の10万円と30万円の支援でも目標金額に到達しない程度になっており、少額では人数を、高額では金額を集めることで熱狂を生みました。
そしてタイトルには「私をNYに連れてって」となっており、分かりやすく面白い内容になっていました。
今後、クラウドファンディングを検討している人はこのような点を意識することでうまくいくことと思います。
【参考文献】
コメント