今年は株式投資を行う投資家にとって寂しい一年となりました。
今年の米国主要産指数は軒並み低パフォーマンスとなりました。
- ダウ平均 −7.9%
- s&p500 −17.5%
- NASDAQ −29.7%
原因としては、長期金利の上昇を背景に株式のバリュエーションが大きく低下したことで、特に高PER株を多く含むNASDAQが打撃を受けました。
しかし現在の長期金利は、10月の4.25%をピークに下落を始めています。
つまり、株式の回復や上昇は近い公算にあるということです。
今回はその部分を深掘りしていきます。
ブルームバーグの調査
「来年、株価は上昇するか?」とブルームバーグが機関投資家相手にアンケートを取った結果がこうです。
上昇すると答えた人は71%にも上りました‼︎ほとんどの機関投資家が上昇を予想しました。
また、上昇率は多くの機関投資家が10%前後との予想を行いました。
インフレと利上げと株価の変動
この予想には大きく分けて二つの理由が存在します。
- インフレのピークアウト
- 利上げサイクルの終了
特に利上げに関しては、12月と2月に0.5%ずつの利上げで終了となるのではないか?と言われています。
また、その後に3月か5月に追加の利上げがあったとしても0.25%程度ではないかと予想されています。
これにより株式市場は引き締め圧力から解放されることで大きく上昇すると考えられます。
2023年の不安要素
ただ、不安要素がないわけではありません。主に3つの不安要素が存在します。
- 2023年内のリセッション
- 企業業績の悪化
- 大規模なレイオフ
リセッションにより景気が後退することで、企業業績が悪化し、大量リストラとなることはほぼ避けられないため2023年後半から2024年は注意が必要です。
JPMorganChase&Coのマリアンレークは「2023年後半から2024年にかけて浅く短いリセッションがやってくる」と話しており、その他金融関係者も同じような考察を話しています。
しかし、リセッションを控えているということはターミナルレートの予想以上の引き上げや政策金利が高い水準で維持される可能性が低くなるため、金融緩和を追い風に株式市場は期待が持てると考えています。
まとめ
基本的に弱気相場の翌年は大きく上昇することが多く、底打ち後にトータルリターンの平均は25.6%となっており個人的には大きく期待しています。
ただし、2024年は下落の年ということを頭に入れることと、リセッション局面に強いセクターを選考することが重要になります。
具体的には、保険やヘルスケア、生活必需品、公益などで個別銘柄でいうと以下の通りです。
コメント