近年、『米国株式投資』が様々なメディアで取り上げられており、NISAなどの活用により大きく注目を浴びています。
しかし、米国株式投資を行う際には、
「米国企業はよくわからない」
「GAFAくらいしか知らない」
という人も多く、企業情報が少ないということが大きな壁となっています。
今回は、『世界一のスーパー』でもあり、小売業でAmazonが躍進する中、独自の手法でアマゾンに対抗し、自社の電子商取引(EC)事業を成長させ続けているウォルマートを解説していきます。
ウォルマートとは
ウォルマート(Walmart Inc)は、1962年創業のアメリカアーカンソー州に本部を置く、売上高60兆円超えの「世界最大の小売業」であり、世界最大の企業でもあります。
「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」というコンセプトのもと、年間を通じた低価格を商品を販売し、世界中の消費者から支持されてきました。
1972年にNY証券取引所に上場し、1991年には海外進出を行う、2018年には楽天と提携を結ぶなどグローバルに展開し、現在は世界15か国に進出しています。
ウォルマートの株価
(2021年9月現在)
現在は、1株当たり149.25ドルとなっており、どのチャートでも安定した状態をキープしています。
年々少しずつ成長してもいるため優良企業と言えるでしょう。
直近の情報では、時価総額は(十億 USD)416.183で、1年トータルリターンは6.12%となっており、直近配当利回りは(税込)1.47%となっています。
平均配当 | $0.52 |
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平均配当利回り | 0.59 % |
平均年間配当利回り | 2.07 % |
最小 | $0.49 (2016-01-04) |
最大 | $0.54 (2020-04-06) |
ウォルマートの特徴
安くて、広くて、なんでも揃う
ウォルマートは大きな店舗になると、コストコなどよりも広く、食料品から衣類、文房具、日用雑貨、アウトドア、おもちゃ、スポーツ、化粧品、電化製品、園芸用品、植物などほとんどのものが揃います。
また、「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」のコンセプト通り、年間を通して安く商品を販売しています。
店舗数の多さ
アメリカでは、ウォルマートは約5,000店舗存在し、各店舗から5マイル以内に住んでいる人の数はトータルで全人口の3分の2を超えています。
この強みを活かして、配送センターや新施設を合わせて次世代型のフルフィルメント・ネットワークを構築しています。
進むデジタル化
ウォルマートはデジタル化を進めるために人材の確保にも力を注いでいます。
2019年位には、これまでGoogleやAmazonで幹部を務めていきたスレーシュ・クマール氏(当時54)を最高技術責任者(CTO)兼最高開発責任者(CDO)に任命しました。
近年のネット販売の需要の増加に応えるために、小規模店舗を強化し、ネット通販との連動などの販路を統合した店舗のマルチフォーマットへの転換を図っています。
Eコマースと相性の良い小規模店舗(Walmartネイバーフッドやネイバーフッドに統合されたWalmartエクスプレス)は従来の大型店(スーパーセンター)で埋められなかった隙間を埋めることができ、物流においてもネット注文のピックアップ拠点として配送費を抑えることができ、Amazonとの差別化につながり、店舗来店の際のついで買いも誘発できます。
現存する大型店舗も物流のハブとして使うなど時代の変化に伴って、成長している企業ともいえます。
まとめ
ウォルマートは老舗の企業でありながら、クライアントの要望の変化や時代の変化に柔軟に対応し、長期的に成長している企業と言えます。
Amazonとの熾烈な競争からも目が離せません‼︎
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