【世界の秘密】世界三大財閥のロスチャイルド家とは何?『富の王国ロスチャイルド』

経済

世界で起きる事件にはある家系が関連していると言われていますが、Googleで検索しても多くの情報は出てきません。

今回は、そんな世界を裏で牛耳る大富豪『ロスチャイルド家』についての記事になります。

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世界三大財閥

日本にも様々な財閥やグループが存在しますが、世界には3つの大きな財閥が存在します。

それが

  • ロックテェラー家
  • モルガン家
  • ロスチャイルド家

の3つです。

これらの財閥は19世紀にアメリカやヨーロッパで金融業や鉄道、石油で急速に力をつけた財閥です。

ロックフェラー家は石油の生成や輸送などを行う会社『スタンダードオイル社』を作り、モルガン家はヨーロッパで金融業と鉄道で財を成し、ロスチャイルド家はアメリカで鉄道や金融業で財を成しました。

そしてロスチャイルド家は全員ユダヤ人となっています。

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ロスチャイルドのはじまり

初代当主マイヤー

はじまりは神聖ローマ帝国(現在のドイツのフランクフルト)で始まりました。

ロスチャイルドの躍進の始まりの人物は、マイヤー・アムシュル・ロートシルトです。このロートシェルトの英語読みはロスチャイルドとなります。(ロートシェルト:意味 赤い表札)

その当時マイヤーはユダヤ人居住区内で金融業(古銭商)を行っており、当時は古い硬貨をお金持ちにコレクションとして販売するという内容でした。

マイヤーは当時ヨーロッパで郵便制度が整ったことを利用し、貴族にカタログを郵送し、商品を郵送するといった販売方法を考えます

カタログ通販の先駆けをこの時代に始めていたんです。

そこから貴族との間にできたコネクションを利用して、お金の運用を任されることで金融業を発展させていきます。

10人の子どもと五本の矢

マイヤーは五男五女を授かり、その後は五人の息子に事業を継がせます。

  • 長男 アムシェル(フランクフルト)
  • 次男 ザロモン(ウィーン)
  • 三男 ネイサン(ロンドン)
  • 四男 カール(ナポリ)
  • 五男 ジェームズ(パリ)

この五人はヨーロッパ各地で金融業をするように言われて、ヨーロッパの主要都市で力をつけていきます。

この時、マイヤーはそれぞれの子どもの性格に合わせて都市を選択したと言われています。

この五人の息子のことを五本の矢と言われており、家紋にも影響を与えています。

圧倒的な情報の力

マイヤーは「金融業には情報が大事だ」と考え、各地に散った息子達に毎日の情報交換を義務付けました。

息子同士で各国の政治や経済について手紙を出し合い、強固な情報網を作り上げました。

エリート教育の力

マイヤーは教育にも力を入れており、息子たちには家庭教師をつけて5カ国語を学ばせ、あえてヘブライ語を学ばせるなど情報交換の際に情報を盗まれないようにする工夫も行いました。

手紙の郵便の際には様々な言語でやりとりを行い、情報を盗まれないようにしていました。

後に、次男ザイモンは貴族になるなど息子たちは躍進を遂げます。

結婚の力

ロスチャイルド家には様々なルールがありますが、その中でも結婚については変わったルールが存在します。

「一族の中で結婚すること」

いわゆる同族婚であり、現在では推奨されていませんが3代目まではそのようなルールで結婚していきました

これは一族の財産を流出させないためのルールであったと言われています。

戦争と躍進

金融業というと企業に貸し付けて利益を出すように感じますが、この当時の金融業は主に国に対して貸し付けていました

そしてその大きな収入源が『戦争』でした。

有名なもので言うとナポレオン戦争や普仏戦争です。

戦争時には輸出の制限がありお互いの国で手に入らないものがありましたが、ロスチャイルド家は各地に兄弟がいたため紅茶などの手に入らないものを密輸するなどで財を成しました

また強固な情報網があったため戦争の勝敗を予想でき、有利な貸付などを行うことができました。

鉄道業の発展

イギリスの蒸気機関車を見て、ロスチャイルド家は鉄道業にも手を出します。

ウィーンのザロモンは皇帝の名前を汽車の名前に使う、鉄道のテーマソングを作るなど様々な作戦を練り、鉄道業を発展させました。

ワイン業への進出

フランスの5大シャトーのうち2つはロスチャイルド家が保有しています。

  • シャトーラフィットロートシェルト
  • シャトームートンロートシェルト

強固な情報網もあり、世界のワインの仲間入りを果たしました。

 

その後のロスチャイルド家

第一次世界大戦後のロスチャイルド家

これまでのヨーロッパ中心の経済からアメリカ経済の流れが押し寄せていきます。

そして5家あったロスチャイルド家もフランスとパリの2家に縮小されます。

第二次世界大戦の影響

ナチスドイツはユダヤにより苦しめられていると言う陰謀論を発表します。

これがユダヤ人が迫害をうけた理由の一つです。

そして現在は7大目となり、3つの金融グループを所有しており、ユダヤ人支援なども行っています。

ロスチャイルド家について、悪いイメージを持つ人は「19世紀のイメージ」「ナチスの政策」に影響されているかもしれません。

『富の王国 ロスチャイルド』著書:池内紀

 

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