近年の『仮想通貨バブル』によりビットコインだけでなく、その他のアルトコインにも関心が集まっています。
そんな中、9月7日にBTC(ビットコイン)がエルサルバドルで法定通貨になりました。
この仮想通貨界のビックニュースについて解説します。
エルサルバドルとは
首都 サンサルバドル
民族 スペイン系白人と先住民の混血約84%、先住民約5.6%、ヨーロッパ系約10%
言語 スペイン語
宗教 カトリック教
通貨 コロン→米ドル 現在は米ドルを使用しています
2001年までは自国通貨コロンColónが使用されていましたが、価格が安定しなかったため自国通貨を放棄し、米ドルでやりとりを行なってました。
同国は経済的にも大きな不安があり、治安の悪化や貧困が理由で米国などに多くの移民を送り出している現状で、エルサルバドルからアメリカへの移民は140万人で、メキシコや中国などに続いて5番目に多い数字となっています。
そのため国際送金額は非常に多く、20年に59億ドルと、19年比5%増えて過去最高を記録しました。
また、送金額はGDPの約2割を占めており、経済の重要な構成要素になっています。
さらにエルサルバドルの国民の7割が銀行口座を持っておらずに、金融整備が追いついていません。
ビットコイン法
そのような経済状況の中、エルサルバドルでは世界初の『暗号資産』が法定通貨になりました。
9月7日から『ビットコイン法』が施行され、正式にビットコインが法定通貨になりました。
また、「CHIVO(チボ)」という政府公認の電子財布も開発されており、利用奨励策として30ドル分のビットコインをダウンロードした際に配布する計画です。
まとめ
エルサルバドルがBTC(ビットコイン)を法定通貨にした理由は、
- 国際送金に強い
- 国民の7割が銀行口座を持たない
- 返済期限の迫った国債があるなどの経済状況の悪化
が大きな要因となっています。
仮想通貨が法定通貨になったことは、仮想通貨取引を行う人にとっては大きなニュースですが、このような様々な要因が重なって起こったもので、その他の国々が続いていくとは言い難いとも言えます。
また、システムエラーやレバレッジ取引のロスカットなどが重なり、大暴落となる最悪のスタートともなりました。
しかし、仮想通貨自体はかなり将来性のある投資先であることは間違いなく、今後も注目される事と思います。
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