外構って何？外構工事には何が含まれる？【知っていくべき新築の際の知識】

注文住宅の建物の新築の際には、土地と建物がセットになった状態で販売されている建売住宅とは違い、別途で外構費がかかって予算を超えてしまったなどの話はよく聞きますが、「外構」「外構工事」とは何で、何が含まれているかはよく知られていません。

また、外構工事を行う場合にも「ハウスメーカーにお願いする」「自分で外構業者を選択する」「自分たちで施工する、DIYする」など、さまざまな選択肢があります。

どの選択肢でも、建物は建物、外構は外構と別途打ち合わせする必要があるので忘れないようにしましょう。

外構工事とは

外構工事とは、塀や門、庭、アプローチ、倉庫など、建物周辺の工事や取り付けのことを指します

建物周辺のものを外構やエクステリアとも呼び、戸建て、マンションなどの建造物の顔となる部分の工事です。

外構工事費用は、建物費用や本体工事費用とは別途となることが多く、車庫やカーポートは含まれる場合と含まれない場合があるため確認が必要です。

外構と聞いて真っ先に思い浮かぶものが「フェンス」ですが、一般的に工事費込みで200cmで５万円ほどであることが多いですが、素材や形状で金額も左右されてきます。

フェンスは大きく分けて２タイプあり、見通しがよくリーズナブルなメッシュフェンス、隣家や通行人からのプライバシーを守るための役割をもつ目隠しフェンスです。

主な役割としては

比較的安価なアルミフェンスが１mあたり１万円程度、スチールフェンスになると１mあたり5000円程度となります。

今人気の目隠しフェンスは、１mあたり15000円〜30000円程度であることが多くなっています。

外壁の種類には、ブロック塀やレンガ、塗り壁、フェンスなどの種類があります。

外壁を家の周囲に設置する場合には、面積や全長、使用する素材により費用は変動しますが、大まかな相場でいうと、すべてあわせて50万円〜100万円前後の場合が多いです。

工期は、ブロック積みだと2週間前後、コンクリート流し込み工事だと1ヶ月近くかかる事が普通です。

費用も工期もフェンスに劣るため、今ではあまり見ない施工方法ですね。

カーポートを設置する場合は、車１台用で約15万円〜で、2台用で約30万円～、3台用で約50万円程度が目安となってきます。

駐車場の駐車スペースはコンクリートやアスファルトか、砂利仕上げかにより大きく金額が異なり、コンクリートの場合は1㎡あたり約1万円程度で、アスファルトの場合は1㎡あたり約5,000円程度となります。

アスファルトは安いが耐久力が低く、熱を持ちやすいです。一方コンクリートは耐久力があり、熱も持ちにくいが、雨の日に滑るなどのデメリットもあります。

門扉は小さなお子様や飼っているペットの安全を守る、プライベートを守るなどの役割も持っています。

一般的な大きさの住宅で門柱と門扉、インターホンのセットで約30万円程度です。しかし、門のグレードを上げる、植栽をする等のこだわりがあると価格も変動します。

工事費3万円〜5万円＋商品代金となる場合がほとんどのようです。

アプロ―チとは、住宅の場合敷地外から玄関までの通路を指し、防犯やプライバシーの保護、バリアフリーの程度により金額は変動しますが、一般的には30万円〜50万円で施工することが多いです。

素材も豊富であり、枕木や土間コン、洗い出し、タイル、レンガなど様々です。

近年はDIYに注目が集まっていて、玄関アプローチも自分で造るという方も増えています。

新築の際にとても人気があるウッドデッキですが、ウッドデッキには、樹脂で出来ている人工木のウッドデッキと、天然の木で出来ているウッドデッキの２タイプあります。

人工木では1㎡あたり2.5～3.5万円であり、天然木の中でも頑丈で人気のあるウリン材では、1㎡あたり3、4万円程度です。

天然の木で作る場合は、経年劣化が早くおすすめはできません。

おすすめは人工木のウッドデッキですが、人工木ウッドデッキはＬＩＸＩＬ（リクシル）、三協アルミ、ＹＫＫapの３社で比較、検討されることが多くなっています。

ほとんどの人が30万円以内で施工されることが多いようです。

新築での外構工事は、全体の建物建設費用の５%〜10%程度使うとバランスの取れたエクステリアになるといわれています。

実際に新築している人の中では、100万円～300万円程度で工事、施工している人が多く、近年ではDIYで施工する人も増えています。

理想マイホーム、理想のエクステリアを手に入れるためには複数業者の見積もりを取る、自分でできることは自分でするなどバランスをとりながら作成していきましょう。