「株式投資はギャンブルだ‼︎」と投資をしたこともない人がよく口にしますが、確かに『確実に儲かる』というわけではありません。
しかし、株式投資というものはいつでも『損切り』をして損をコントロールできますし、『勝ち逃げ』することもできます。
でも、初心者の人はそのタイミングも難しいことも多いでしょう。
そんな方へのアドバイスとして私は【セクターローテーションの理解】を進めています。
今回の記事は、主に長期投資で大きく影響を受けるセクターローテーションについて説明を行なっていきます。
セクターローテーションとは
セクターローテーションとは、景気の動向や変化を把握し、景気の局面変化ごとに、投資対象を切り替えていく投資戦略のことです。
そもそも株式市場は拡大期、後退期、停滞(リセッション)期、回復期と分かれており、それぞれの時期で強い産業があり、一定のパターンがあると言われています。
この「セクターローテーション」について具体的に説明されている著書としておすすめしているのが、アメリカの投資家ジムクレイマーの著書です。
拡大期
景気の先行指標に敏感なセクターが最も良いパフォーマンスとなる傾向があります。ハイテク株や金融株などがそれらに当たります。
具体的には、アップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル親会社アルファベットIT企業などが成長し、民間金融機関が金利低下の刺激を受けるとされています。
個人的におすすめは高配当でもある JPモルガンチェースやbank of Americaなどがおすすめです。
後退期
インフレの圧力が上昇することでセクターのパフォーマンスの牽引役となる傾向があります。
主に企業の消費が加速し固定資本や流動資本が拡大すると言われており、航空や鉄道、建設に関わる資材の製造・販売、商業サービスの提供を行う企業が成長しやすいと言われています。
具体的には、航空会社や石油会社がこれに該当し、個人的なおすすめは米国石油最大手のエクソンモービルや新興国だとブラジルの公益石油会社ペトロレオブラジレイロなどがおすすめです。
停滞(リセッション)期
この景気局面では、生活の中での不確定要素が多く存在するために、ディフェンシブセクターが最も良いパフォーマンスとなる傾向があります。
具体的には、ヘルスケア、生活必需品、公益事業がそれに当たります。
そして今、米国はここに向かおうとしています。
個人的におすすめの銘柄は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、コカコーラ、アルトリア、フィリップアンドモリスなどがおすすめです。
どれも高配当で魅力的です。
回復期
市場の冷え込みを回復の兆しを見せると民間の消費が増え始める傾向にあり、エンタメや自動車やアパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった消費者向け小売やサービス業が成長します。
Amazonなどのネット通販やIKEA、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドが強くなります。
個人的におすすめの銘柄は、米国小売最大手のウォルマートです。これも高配当でいまだに成長をし続けています。
まとめ
今の景気サイクルを見定めて投資を行うことでリスクを少しでも減らすことができることや次来るブームや次のリスクに対して備えることができるようになると言えます。
注意点としては、セクターローテーションでの投資は通常、数か月から年単位の中長期目線の投資方法であることや企業ごとに差が大きいことがあるため十分に情報を得てから投資を行いましょう。
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