2010年代は米国ハイテク株が株式市場を牽引し、一大ブームとなりました。
しかし、統計学上一度ブームになると向こう10年間は良いパフォーマンスを発揮できないと言われています。
さて、皆さんが気になるのは「次のブームはどんな銘柄?」という所でしょう。
結論から言います‼︎次のブームは新興国株です。
今回はその理由とその中でもおすすめのベトナム株の個別銘柄について紹介します。
新興国株の時代
新興国株とは
新興国株とは、今現在は経済の水準が低いものの、大きな成長が期待されている国の株式のことをいいます。また、エマージング国と呼ばれることもあります。
2000年初期に新興国株が注目された際には、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字を並べてBRICsと呼ばれ多くの投資家から人気が出ました。
また、2005年には「N-11(NEXT11、ネクストイレブン)」という名称で、ナイジェリア、メキシコ、イラン、エジプト、トルコ、バングラデシュ、パキスタン、ベトナム、韓国、インドネシア、フィリピンの11カ国も注目されました。
なぜ新興国株のブームが来る?
今後米国の利上げが徐々に緩和されていくとドル安に陥ります。するとその資金の流出先というものが出てきます。
ドル安になると新興国株が上昇すると言われており、逆相関に関係にあると言われています。
つまり、多くの資金が新興国株に流れ、その中でも多くの資源を持つインドネシアやベトナムなどは大きな恩恵を受けることが予想されます。
ベトナム株の可能性
ここで私がお勧めしたいのがベトナム株です‼︎
もちろんデメリットもあります。企業情報が少ない、情勢問題、先進国ほど安定していないなど挙げればキリがありません。
しかし、それでもベトナム株を推すのには3つの理由があります。
- 立地と生産年齢人口
- 国民性
- チャイナプラスワン
立地と生産年齢人口
世界的にも平均年齢が若い国として知られているベトナムですが、その平均年齢は31歳とかなり若い水準となっています。
さらに今後は人口1億人を突破すると言われており、消費市場としてもかなりの可能性を持っています。
また立地としても、ベトナムは東南アジアの中央に位置しているため、中国やASEAN諸国のアクセスに有利であり、鉱山資源なども豊富です。
国民性
ここに関しては、その他の新興国より勤勉で真面目であると言われています。
特にコミュニケーションを重視する国民性であり、日系企業などはコミュニケーションの少なさから離職する場合もありますし、決して離職率が低いとは言えません。
しかしながら若い力とは非常に勢いを与えてくれると思います。
チャイナプラスワン
中国のゼロコロナによる経済危機や習近平の独裁政権への懸念もあり、近年は生産拠点を中国のみで行わないようにしてリスクを分散しています。
最近では、中国のiPhone工場でゼロコロナに反対する暴動によりiPhone 14の生産が遅れました。
このようなことがあると企業にとっては大打撃となります。
そのため多くの企業が中国に変わる国を探しています。私はこれがベトナムになっていくと考えています。
オススメ個別銘柄
それではそんなベトナムで個人的におすすめで、実際に保有してる個別銘柄の一部を紹介します。
どれも高配当で成長率も期待できる銘柄となっています。
1.Vinamilk【VNM】
ビナミルク(Vinamilk)は、ベトナムの大手乳製品製造会社で2006年ホーチミン証券会社に上場しています。文句なしの国内時価総額1位の企業です‼︎
近年はアジアだけでなくアメリカや中東などにも輸出を行っており、生産拠点もが意外に置くようになっています。
配当率も3%後半と予想されており高配当の成長力のある銘柄と言えるでしょう。
2.LIX Detergent 【LIX】
ベトナムの洗剤、化粧品の製造・販売の最王手の会社です。
洗剤の需要な増し、販売量が大きく伸びたことで急成長した銘柄です。
また投資家の中では高配当でもあり、大変人気のある銘柄となっています。しかしながら今後は高配当政策を継続するかはわからないという不安要素もあります。
日本で購入するにはアリババを使用すると簡単に購入が可能となっています。
3.Ha Tien 1 Cement 【HT1】
ハティエン1セメント(Ha Tien 1 Cement JSC)は、ベトナムを拠点とする建設資材メーカーの最大手の会社になります。
主な事業内容はセメント、クリンカー、コンクリートとコンクリートブロック、レンガ、並びに砂、石、セメント製造用品等のその他の建設資材の製造・取引を行います。
また、鉱物の採掘、粘土レンガ及びタイルの製造・取引、並びに非住宅用建物の建設及びオフィス賃貸事業も行っています。
今後のベトナム国内で最も需要のあるセクターであるために大きな成長が期待できます。
個人的には一番おすすめしたい企業です。
まとめ
ベトナムはチャイナプラスワン という役割に加えて、立地や国民性が今後の発展に良い影響を与えると考えられます。
少し前まで国内企業の汚職問題などで政府より多くの企業が圧力をかけられていましたが、現在は政府からのバックアップもありこのような企業が大成長中となっています。
新興国もしくはフロンティアマーケットを狙っている人はベトナム株も選択肢の一つにしてはどうでしょうか?
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