増税なんてよく聞くけど、肝心な税金に対してあまり知らないんだよね…
世の中には「タックスヘイブン」を利用して税金逃れしている人もいるよ
タックスヘイブンって?犯罪じゃないの?
タックスヘイブンという言葉は、一度は耳にしたこともあると思いますが『結局のところ何なのか?』説明できる人は少ないです。
そこで今回は「タックスヘイブンとは何か?」と徹底解説していきます‼︎
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タックスヘイブンとは
一定の課税が著しく軽減、ないしは完全に免除される国や地域のことであり、租税回避地とも低課税地域とも呼ばれることもあります。
タックスヘイブンって場所のことなんだ‼︎
主に税制上の優遇措置を地域外の企業に対して戦略的に設けている国や地域を指します。
多国籍の企業や各国の富裕層が、法人税や源泉徴収税が少ないタックス・ヘイブンに資産を流用し、オフショア取引を利用して租税回避するケースが多く、2016年5月に公表された「パナマ文書」では、その利用実態の一部が明らかになりました。
主なタックスヘイブンは以下の通りです。
- イギリス領のバージン諸島
- ケイマン諸島
- ジャージー島
- オランダ
- モナコ
- ルクセンブルクアメリカのデラウェア州
- パナマ
- コスタリカ
- スイス
- 香港
などが挙げられます。
タックスヘイブンのメリット
無税、所得税がない、租税条約(税金に関する他国との取り決め)を締結していないことで税金をなくす、抑えることができる(通称 タックスパラダイス)
個人の資産や所得を隠すことができるってことは…
想像の通りよ‼︎犯罪やテロに利用される可能性があるってこと‼︎
犯罪に利用されてなくても多くの利益を生み出すことができるこのタックスヘイブンは、世界中の多くの企業が利用しています。
具体的には、タックスヘイブンに子会社を設立し、その子会社に売上を移動させることで法人税の節税を行うことができます。
あからさまな脱法行為は「タックスヘイブン対策税制」が適用され、追加課税が要求される場合もありますが、近年は富裕層の「相続税」にも注目が集まっています。
タックスヘイブンのデメリット
メリットも大きい反面デメリットもあります。
タックスヘイブンを利用すること自体には違法性はないが「パナマ文書」「ペーパーカンパニー」などネガティブな印象が多いことで信用性を落とすことやそれ自体が限りなくグレーゾーンに近い行為であること、反社会的勢力のマネーロンダリングに利用され悪用される可能性があるなどのデメリットが存在します。
ただ、違法性については企業や個人が所属する国の法律に基づいて課税が行われているため、特に二重課税のない日本では違法ではないと考えられていますが、国際的に見ても取り締まりは年々強化されています。
タックスヘイブンを利用しているってだけで印象も悪いよね。
2016年には京都でOECD(経済協力開発機構)租税委員会が開かれ、各国に対して口座情報を開示するように要求し、その要求に答えなかった国は「悪質」と判断され、ブラックリスト化されることが決まりました。
反社会的勢力のマネーロンダリングの可能性についても、タックスヘイブンはテロや麻薬など反社会的勢力のマネーロンダリングの拠点として利用されてしまうことがあります。
タックスヘイブンを利用する企業
スターバックス
本社はアメリカのシアトルにありますが、世界30カ国に事業展開している大手のコーヒー専門店で、イギリスにも700店舗以上あります。
過去15年間のうち14年間、スターバックスは損失を出していたというのです。
スターバックス式節税方法
- コーヒー豆をスイスの子会社から帳簿上、高値で買い取った形をとって、イギリスにおける利益を減らした。
- オランダにある欧州本社にブランドなどの知的財産権を移し、そこに巨額のロイヤリティを支払うことによってイギリスでの利益を減らす
様々な形で、イギリスでは納税義務を免れるようにしていたことが明らかになりました。
※アメリカの企業だったためか、イギリス国内から批判が殺到しました。
アップル社
アップル社はタックスヘイブンを利用した悪質な「税逃れ」のモデルとして上院小委員会からヒアリングを受けています。
アップル社の本社はカリフォルニア州にありますが、アイルランドに3つの子会社を持っています。
アメリカとアイルランドでは課税に対する考え方が異なっており、アメリカでは会社の設立地がどこにあるかによって課税しますが、アイルランドでは会社をコントロールする拠点がどこにあるかによって課税しています。
この課税原則の違いを巧妙に利用してアイルランドからもアメリカからも課税されないという「税逃れ」を行っていました。
アイルランドに会社を置いて海外でコントロールをすれば税金がなくなるってことか
日本企業
みずほフィイナンシャルグループの子会社が45社、ソニーが34社、三井住友フィナンシャルグループが27社、三井物産27社、三菱商事24社となっています。
日本の大企業のほとんどがタックスヘイブンを利用していることがわかりますね‼︎
銀行や商社が多くなっており、特に三井住友フィナンシャルグループはケイマン諸島だけで18の子会社を持っていて、その資本金は3兆円にものぼっています。
なんかちゃんと税金を払うことがバカらしく感じるね‼︎
まとめ
世界のお金持ちのほとんどが利用している現状ですが、しかしそんな中でも年々規制が厳しくなっている現状です。
国をまたぐことで、法律の穴をついている形であるため、当然デメリットも存在しますが、現在は企業だけでなく個人的に利用して「相続税」をなくそうとする人も多いです。
ただ多くの資産を持って海外移住するとそこに税金も発生します‼︎
税金をうまく逃れている人たちを目にすることもありますが、しっかり税金を納めていくことも重要です。
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